
これからデザインを仕事にしたい、という方には、「デザインにはどんな知識が必要なの?」「そもそもwebデザインと紙のデザインは何が違うの?」といった疑問があると思います。
そうした疑問を解決するために、ここではwebデザイナーとグラフィックデザイナーの違いを、どっちも職場経験のある管理人がご紹介します。
これからの学習のために役立ててください。
webデザイナーとグラフィックデザイナーはどう違うの?
webデザイナーはコーディング能力も含まれるのが普通
一般的に、「webデザイナー」という場合には、web系のスキルが入っている表現のことのほうが多いです。
webサイトやバナーのデザインに加えて、htmlとCSSによるコーディングなどのスキルを持っているから「webデザイナー」ということが多いです。
単に、web専門のデザイン業務を行う人材を「webデザイナー」と呼ぶこともあります。
グラフィックデザイナーは印刷物までカバーする
グラフィックデザイナーは、グラフィッカーとも呼ばれるデザインの専門家です。ゲーム会社ではゲームの画面を作り、商品パッケージのデザインなどの幅広い仕事をします。
通常、グラフィックデザイナーと呼ばれる人のデフォルトの資格がDTPエキスパートです。
在宅ワークも可能なデザインの専門職、専門の資格です。
ネットなのか、紙なのか、というのが同じデザイナーでも違う
同じデザインでも、その媒体によってルールが違います。チラシのデザインとwebサイトのトップページデザインは違うものですよね。
大きく分けて考えると、「ネットなのか、紙なのか」が大きい区分です。
ネットのデザインはwebデザイン、紙のデザインがグラフィックデザインです。
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webデザイナーの将来性は?
コーディング能力を侮るなかれ
webデザイナーはコーディングもできることが望ましいです。そのスキルを「あってもなくてもいい」と考えるのはちょっと困ります。
デザイナー自身がコーディングを知っていると、コーダーやフロントエンドエンジニアといったコーディングをする人が見て、「これは無理でしょう!!」というようなデザインをすることがなく、業務がスムーズにいきます。
デザイナーが作るデザインカンプというデザインの完成画を見れば、そのデザイナーがコーディングを知っているかどうかはすぐにわかります。
コーディングやプログラミングができれば10年後にも仕事はある
同じデザイン職でも、webデザイナーはコーディングやプログラミングといった仕事に親和性が高いので、どんどんスキルアップしていくことができます。
「デザインだけではもう食べていけないかも」という時代が来ても、それまでに高度なコーディングや、JavascriptやjQuery、PHPなどのサーバーサイドプログラミングまでできれば、将来性はかなり上がります。
職人気質の仕事、まさに「web屋」のレベルが必要
webデザイナーは、ある意味かなりの「職人気質」と言っていいでしょう。「自分はweb屋だから」という意識を強く持っていて、webデザイナーのカバーするデザインからコーディングやJavascriptやjQueryのようなスキルまで、しっかり身に着けて働いている人が多いです。
ただデザインするだけ、という仕事は、webデザイナーとしてはもったいないことだと思います。
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グラフィックデザイナーの将来性は?
自分のセンスと色彩感覚、そしてソフトの活用能力が必要
グラフィックデザイナーは、純粋にデザインの能力、そして手先、目先の器用さが必要とされます。
基本的にPhotoshopやIllustratorのようなソフトを使った仕事がメインになります。
デザインの世界は競争が厳しく、仕事に対してやりたい人が多いので、継続して仕事を取るにはしっかりしたスキルや知識が必要です。
ペジェ曲線などの複雑な作業やイラストレーターとしての資質も必要
グラフィックデザイナーはロゴの作成などの仕事もします。そのときに使うのが、「ペジェ曲線」です。
これは業界では、「パスを切る」と言われている作業で、なかなか習得が難しい部分があり、なにぶん慣れも必要です。
そうした専門的なスキルが必要になってくるのもグラフィックデザイナーの特徴です。
webデザインのスキルを持っているとすごく強い
大半のデザイナーさんが、「webも紙も両方できる」という方が多いです。
webデザイナーはコーディングまで含めればそれで食べていけますが、グラフィックデザイナーの方がデザイン業務のみでやっていくのは結構大変かと思います。
若いうちからのキャリアや人脈がないと、継続した仕事は難しいでしょう。
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webデザイナーとグラフィックデザイナー、選ぶならどっち?
デザインだけでは将来が不安
webにしてもグラフィックにしても、デザインだけで食べていけるならそれは素晴らしいことですが、現実には、デザイン業務のみで食べている人は少数です。
できる人は多くいるのですが、結果として少数のデザイナーさんに仕事が集まってしまう傾向があります。経験や受賞歴でまた変わってきます。
コーディングだけでも仕事は少ない
「デザインがダメなら、これからやるならコーディングをすればいいのか?」と思うかもしれませんが、現実には、htmlとCSSだけのページコーディングの仕事は減っています。
企業のランディングページなどの作成はあるので仕事がないわけではありませんが、今はメディアの多くがワードプレスでできています。
ワードプレステーマのデザインからコーディング、テーマの完成くらいまでできないときついでしょう。
デザイン+プログラムの経験があるとものすごく強い
これからの時代に強いのは、プログラミングのスキルです。webデザインを目指すなら、デザインからコーディング、ゆくゆくはプログラミングまでやっておくのがいいと思います。
いったんフリーランスでwebデザイナーとして仕事を始めてしまえば、プログラミングを覚えることで仕事は相乗的に多くなり、安定します。
これからやるならどちらもできる人材になろう
これからwebデザイナー、グラフィックデザイナーを目指すなら、両方できる人を目指しましょう。
そしてweb系ではコーディングやプログラミングを、グラフィックデザイナーではしっかりペジェ曲線までできるのが理想です。
通学のスクールだと、「web+グラフィックのセットコース」というのがよく見受けられます。
どっちの仕事も将来性はある
よく、「その仕事は10年後にはなくなるから」という言葉を聞きますが、10年後になくなる仕事でも、今の自分にできるものはやったほうがいいです。
仕事というのは、スキルばかりが仕事ではありません。営業の能力、売込みのや見せ方の能力、マーケティングの方法まですべてを含んで「仕事」です。AIで代理ができるから全くもってやる意味がない、という人はヒューマンスキルの低い人の考え方です。
webもグラフィックも、これからでも仕事はあります。
まずは学習してみるのがおすすめ
これからやるなら、webデザインとコーディング、それからグラフィックデザイン、というように学習していくのがいいでしょう。
オンラインスクールならば時間も場所も選びません。徐々に仕事を見つけていくこともできます。
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小黒泰子
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